一体何歳まで子供が産める?アメリカの高齢出産事情 [前編] | WhyNot!?JAPAN

一体何歳まで子供が産める?【アメリカの高齢出産事情 [前編]】

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先日、ジャネット・ジャクソンが妊娠しているニュースが公となって、世界中をアッと言わせました。それもそのはず。いくらジャネットが若々しいといえど、御年50歳なのですから。アラフィフでも妊娠・出産…そんな話は、アメリカではジャネットが初めてではありません。女性のライフスタイルの変化とともに、平均初産年齢も少しずつ上昇しているアメリカ。そんなアメリカの、高齢出産事情をご紹介します。

 

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出典:https://www.pexels.com/

 

セレブの間で高齢出産がブーム?

アメリカで高齢出産がニュースになったセレブは、ジャネット・ジャクソンだけではありません。女優のハル・ベリーは第1子を41歳で、第2子を47歳で出産。歌手のグゥエン・ステファニーは第3子を44歳で出産。コメディアンのティナ・フェイは41歳で第2子を出産。女優のキム・ベイシンガーはアレック・ボールドゥインとの娘を41歳で出産。ブルック・シールズは第2子を41歳で。他にも、第1子を40歳、第2子を43歳で産んだニコール・キッドマン、42歳で双子を産んだ歌手のマライア・キャリーとセリーヌ・ディオン、41歳で第4子を生んだ、映画『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープなどが知られています(※1)。

 

アメリカ人女性の平均初産年齢は?

では、アメリカで高齢出産が主流なのかといえば、そういうわけでもありません。40歳を過ぎてからの出生率は、わずか10.6%。45歳を超えると、わずか0.8%のみ(※2、注:1000人の女性に対して算出)。別の数字で見ると、25歳から29歳の女性の出産件数が2012年では1,123,900件なのに対し、40歳から44歳では109,579件、45歳以上ともなると7,757件だけ(※3)。2013年の調査では、アメリカ人女性の第一子の平均出産年齢は26.3歳です。50年前は24.9歳だったので、若干ではあるものの平均初産年齢は上昇しているようです(※4)。ちなみに、日本人女性は2015年の調査で30.3歳(※5)。日本の平均初産年齢と比較すると、上昇しつつあるといわれているアメリカの平均年齢は、まだまだ若いように感じますね。アメリカ人女性の平均初産年齢が比較的低めなのは、人種に多様性があることが関係しているようです。なぜなら、バックグラウンドや価値観、環境が異なるから。たとえば、すべての人種の中で第1子の平均出産年齢が最も低いのが、ネイティブアメリカンの23.1歳。メキシカンやプエルトリカン、黒人がそれに続きます。白人は27歳。意外にも最も高いのは、アジア系の29.5歳でした(※6)。

 

高齢出産の裏事情

アメリカのセレブの間で高齢出産が珍しくない理由は、彼女たちが実年齢より若く見えるからではありません。公言をしていないにしろ、彼女たちが不妊治療など何らかの力を借りている場合も多いようです(ちなみに、ニコール・キッドマンなど一部のセレブは、不妊治療を受けていたことを公表しています)。以前、『もう加齢も怖くない?アメリカの卵子凍結保存事情』で少し書いた通り、アメリカでは不妊治療のオプションが日本に比べると圧倒的に多いことで知られています。100%不可能とは言い切れませんが、50歳で自然妊娠し妊娠が継続するのはかなり稀。従って、ジャネット・ジャクソンの妊娠に関しては、若い内に冷凍保存しておいた自分の卵子を使用したか、卵子提供を受けたかのいずれかではないかと言われています。アメリカでは卵子の提供を受けての不妊治療は特別なことではありません。医師も大変合理的な考え方で、3回同じ方法を試して結果が出なければ、次のステップを患者に勧めることが多いのだとか。要するに、アラフォーで自分の卵子を用いた不妊治療で上手く行かない場合は、ドナーの卵子を使用してはどうか?と打診されるのです。若いドナーの卵子を使用した場合、高齢であっても着床率は上がるのだとか。

 

卵子を提供して学費を稼ぐ?

アメリカでは常にどこかで卵子提供者を募っているイメージがあります。なぜなら、地元の情報誌などにも頻繁に卵子ドナー募集の広告が掲載されているからです。ドナーは18歳から30歳までの女性で、1回につき7000ドルから10000ドルの報酬が相場です。ドナーの中には、自らの学費を稼ぐために卵子を提供する女性もいるのだとか(著者の周りでそのような知人はいませんが、学費を捻出するために、知り合いがいない州で夏休みの間限定でストリッパーとして働いた人は知っています…なんというか、たくましい限りですね…)。ちなみに、日本人女性の卵子は大人気。どこのエージェンシーでもドナーの数が足りず、希望者は数年待つ必要がある場合も。日本から海を渡って渡米し、ドナーの卵子に望みをかけるカップルもいます。もちろん、ドナーは金銭目的で決心した人ばかりではありません。純粋に人助けをしたいという理由で提供する人もいます。他にも、金銭的なやり取りはないものの、不妊治療中に凍結した卵子や受精卵を、不必要になったカップルがそれらを必要としているカップルに譲ることも。養子縁組が珍しくないアメリカでは、卵子提供にそれほど抵抗がないカップルが多いのかもしれませんね。

 

まとめ

セレブの間で高齢出産が珍しくないのは、彼女たちに金銭的問題がなく、実年齢より若々しく見えることだけが理由ではないことがもうお分かりですね。高齢出産といっても、アラフォーなのか、45歳以上なのかで内容や事情も異なってきます。また、高齢であっても自然妊娠できるのか、それとも不妊治療を受けるほうが望ましいのかという肉体的な事情には、かなり個人差があるのはいうまでもありません。次回は、アメリカでの高齢出産に対する世間が抱く印象・風当りについてご紹介します。

 

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関連記事:もう加齢も怖くない?アメリカの卵子凍結保存事情

その他の『海外ネタに関する記事』はこちら:海外ネタの記事一覧

 

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参考文献:

(※1)17 Celerity Moms Who Gave Birth in Their 40s
http://www.etonline.com/news/188109_17_celebrity_moms_who_gave_birth_their_40s/

(※2)Births by Age and Race of Mother 
http://www.infoplease.com/ipa/A0005074.html

(※3)National Vital Statistics Report/ Births: Final Date for 2014
http://www.cdc.gov/nchs/data/nvsr/nvsr64/nvsr64_12.pdf

(※4&6)Average Age of First Time Moms Keeps Climbing in the U.S.
http://www.npr.org/sections/health-shots/2016/01/14/462816458/average-age-of-first-time-moms-keeps-climbing-in-the-u-s

(※5)結婚年齢(出産年齢)が遅くなる5つの理由
http://conshare.net/marriage-age



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この記事のライター

オリビア