外国人にドタキャンされた! なぜ、約束を守ってくれないの!? | WhyNot!?JAPAN

外国人にドタキャンされた!なぜ、約束を守ってくれない?

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外国人の友達や恋人が、待ち合わせにいつも遅れてきたり、デートをいきなりキャンセルされたり….あなたは、そんな経験はありますか?そのような方、是非読んでみて下さい!

 

アメリカ暮らしも長くなると、日本人は約束に関してはとても義理堅い民族だと感じます。もちろん、個人差がありますし、アメリカは多民族国家なので、一般論で語るのは危険なのは承知です。しかし、口約束についての重みや本気度は、やはり国によって異なるし、一定の『傾向』はあるのではないかと思うのです。

 

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出典: https://www.pakutaso.com/

 

自分から提案したくせに…

Mさんは現在、アメリカのバージニア州で留学中です。日本人には滅多にお目にかかることのない大学で学んでいるのですが、その大学には日本語学科がありました。ある日、日本語学科で日本語を学ぶ、それまで面識のなかったアメリカ人学生のAから声を掛けられました。「最近、日本への留学から帰国したばかり。日本語を忘れないためにも、ランゲージ・パートナーになってくれませんか?」Mさんは、ちょうど現地の友達が欲しいと思っていたところだったので、快諾しました。喜んだAは、会う日程をMさんに伝えました。

さて、Aに初めて会う当日が来ました。約束の時間の5分前に指定の場所に到着したMさんは、少々緊張しながらAを待つことに。待つこと15分。「ちょっと遅いな。事情で遅れているのかな?」と思いつつも、引き続き待つことにしました。さらに15分経過。「初めて顔を合わせるのに、30分経過…?ちょっとこれはまずいかも?」と、思わしくない状況を危惧し始めたMさん。結局、その危惧が杞憂に変わることなく、嫌な予感は的中しました。1時間律儀に待ったものの、Aはとうとう姿を現しませんでした。

「自分から言い出したくせに忘れるって、どういうこと?」と腹が立ちましたが、時間が経つにつれAのことは忘れて行きました。それから1週間後、MさんはAにばったり図書館で会いました。この前のすっぽかし事件があったので、どういう顔でAに挨拶するべきか躊躇したMさん。ところが、Aは満面の笑みでMさんに近づいてくるではありませんか!そしてAはまったく悪びれずにMさんに伝えたのです。「君の顔を見て、今思い出したよ!この前、すっかり約束を忘れてた。本当にごめんね!」

Aの様子から見て、嘘をついているようには見えず、単にMさんとの約束を忘れていたというのは分かりました。もし、騙してやろうとか、故意に約束を破ったのであれば、さすがにAはMさんには話しかけてこなかったはずです。このようなことが起こると脱力感に襲われますが、アメリカでは「相手が約束を忘れる」ことが、そんなに珍しいことではないとMさんは後々学ぶことになるのでした。

 

同僚たちとテーマパークに行くはずが…

Sさんはアメリカ人の同僚に誘われて、次の週末に某テーマパークに遊びに行くことに。誘われたのはSさんだけではなく、他の日本人社員が2人、後は全員アメリカ人で総勢15人。前日の金曜の昼休みに、参加予定者は社内のカフェテリアに集合し、待ち合わせ時間や場所など詳細を確認し合いました。さて、当日。待ち合わせ場所に姿を見せたのは、Sさんを含んだ日本人3名と、言い出しのアメリカ人女性とその子供だけだったのです!

週明けにSさんは、参加予定の一人だったアメリカ人のLに、「週末は楽しかったよ。何で来なかったの?」と尋ねたところ、Lから返って来た返事は、「当日になって、やっぱり気が変わった」というものでした。来れないなら来れないでいいのですが、せめて電話の一本でも寄越せないものかと思ってしまいますね。しかし、Lだけでなく他の不参加者も、電話で何の断りもなかったのでした。彼らは会社に現れても、まるで週末の約束が最初からなかったように、その話題にさえも触れていませんでした。当日までに、あれだけみんなで話を詰めたのは一体何だったんだろう?と、Sさんは理解に苦しみました。

 

そんな重要なことを気まぐれで…

ノース・キャロライナ州で留学中のWさんは、感謝祭の休暇をニュージャージー州に住むアメリカ人の友人宅で過ごすことになっていました。Wさんのルームメイトを通じて知り合いになったアメリカ人Cが、たまたまニュージャージー州出身で、車で実家まで帰るので近くのニューアーク空港まで一緒に乗って行ったらいいよと言ってくれました。感謝祭前後はピークシーズンで航空券も高額だったので、Wさんは大喜び。往復のガソリン代を払うことで、Cの申し出を受けることになりました。

さて出発当日。フリーウェイをひたすら走り続け、車の窓から外を見ると、どっぷり日が暮れて、いつの間にか雪が降って来ていました。もうすぐニュージャージーの州境に入るタイミングで、CはWさんに車中で告げました。「気が変わったから、悪いけど空港までは送って行けないわ。実家からタクシーで空港まで行ってくれる?それと、滞在期間を延長することにしたから、帰りは自力でどうにかして帰ってくれる?」

衝撃のCの予定変更に、Wさんは言葉を失いました。そして沸々と怒りが沸いて来て、Cに言いました。「今さらそんな重要なことを急に変更されても、めちゃめちゃ困るんだけど!それならそうと、前もって言ってくれてたら、こっちだってあなたには頼まなかったのに!」さすがに怒り心頭のWさんはCを責めました。ところがCは、「これは俺の休暇だから、どう変更しようが俺の勝手!」と繰り返し言うばかり。何を言ってもまったく意に介さない様子。結局、WさんはCの宣言通りCの実家の前で車から降ろされ、そこからはタクシーで空港まで行く羽目に。航空券が完売だったので、帰路は鉄道になってしまいました。とんだ災難としか言いようがありません。

 

返事だけは抜群?

日本人のNさんは在米歴10年。10年ともなると、アメリカで仕事をするにあたって気を付けなければならない点がいくつか分かっています。ショップに電話を掛けて、何かをお願いするときは要注意です。電話の相手は、依頼したことに対して「心配しないで。すぐやります」と軽快な返事をしてくれても、そこで安心してはいけません。なぜかというと、返事だけは抜群に良くて、電話を切っても、実際にはすぐにやってくれないことがよくあるからです。受話器を置いた瞬間に、お願いしたことを完全に忘れるのではないか?と疑ってしまうほどです。時間がかかっても、やってくれるのならまだマシです。それどころか、上出来と言っても良いでしょう。

まだかまだかと待つ身からすれば、待つ時間は永遠のようにも感じられます。1時間経っても返事がなければ、また電話をして催促することも珍しくはありません。ここでは『すぐ』は全然『すぐ』ではないのでした。日本の感覚では、すぐは5分以内だとすると、アメリカでは早くて30分(これは、非常にラッキー!)、普通で1時間から3時間、最悪はそのまま忘れられる運命。このような出来事がある度に、「返事だけはいいんだな!」と思わずにはいられないNさんでした。

このような調子ですから、重要で緊急の案件は、相手にメールを送った後に、さらにフォローアップの電話を入れることは必須です。それだったら、メールという便利なツールの意味ないし!と突っ込みたくもなります。しかし、このちょっとした手間(メール送信後に電話でフォロー)をするかしないかで、結局は自分が痛い目に遭ってしまうのです。メールに、『読んだら、了承した旨メール下さい』と添えるのも、保身のためなのでした。すぐにできないなら安請け合いして欲しくないし、そんな抜群の返事をするのであれば、せめて有言実行にして欲しいものですね。

 

ただ言ってみただけ

Yさんはアメリカ人男性と結婚10年目の日本人女性です。いまだにアメリカ人の旦那Jの『ある言動』がYさんをイラつかせて、時には喧嘩にまで発展することがあります。それは、Jが『思い付きで外出の計画を口にして、気まぐれでキャンセルしがち』なことです。Jが外出を提案するときは、とても乗り気な風に見えるそうです。いかにも行く・行きたい!という風に聞こえるとか。では、今週末に…という話なって、前日にYさんがJに明日の外出について切り出すと、大体の場合においてJは、「忘れていた」、「気が変わった」、「やっぱり面倒になった」と答えるのです。

Yさんはてっきり明日出かけるつもりでいたわけですから、Jの気変わりに憤慨するのです。何度も同じことが続くと、さすがに辟易してしまいます。しかし、Jからすると、どうしてWさんがそんなに怒るのかが理解出来ないのでした。「ただ、希望を言ってみただけ」、「その時は、本気でそう思っていた」というのが、Jの言い分です。そんなやり取りが何度か続いた後、Yさんはついに学習しました。学習というより、諦めが妥当かも知れません。悲しいかな、相手が口にすることをいちいち真に受けるからガッカリするということを。ですから、Jが外出の計画を口にする度にWさんは、『話半分で』聞くことにしたのです。いちいち真剣に聞いていたら振り回されて疲れてしまうので、その方が、精神衛生上良いという結論に至ったからです。

 

どうしてこんなに口約束に温度差がある?

5つのエピソードを読んで、アメリカ人は約束を守らないの?とお思いですか?アメリカ人は約束を守らないのではなくて、日本人の約束のとらえ方・扱い方とは大きな隔たりがあるように思うのです。日本では、幼少の頃から親や先生に『約束は守るべき』と教わった方も多いはず。実際、『指切り』の歌まであるぐらいで、嘘を付いたら(約束を破ったら)針を千本も飲まされると刷り込まれます。約束を守らないのは人の道に外れるぐらい、約束には責任を伴うのです。もちろん、日本でもドタキャンの常習犯もいるでしょうが、常にこんな調子だと、日本社会で上手く人間関係を築いたり信頼を得るのは困難なのは明白です。なんだかんだ言っても、やはり日本人は良い意味で真面目で、約束に対して真摯に向き合っている人が多いのではないでしょうか。それを文化や国民性と言っても言い過ぎではない気がします。

アメリカ人は日本人よりも個人主義で、個人の自由を優先する人が多い気がします。『当日に行きたくなくなったら行かない自由』、『先にしていた約束より面白いことがあれば、キャンセルする自由』など。その代わり、相手にドタキャンされても、深く責任を追及しないというか、「まあ、そんなもんでしょ」と、あっさり済ましているようです(もちろん、約束の重要度にもよりますが…)それに加えて、その場のノリで口約束している人が多いのも事実です(そして、その後、速攻約束を忘れてしまうことも…)。それこそ、Wさんの旦那Jのように、「その時は、そう思った」のであって、決して悪気はないと考えられます。

 

約束は約束ではなく、あくまで目安

また、アメリカでは日常生活においても、配管工や電気工、配達人などが予約を入れた日時通りに家を訪問することは、まず100%ないと言っても過言ではありません。遅刻しても当日姿を現せば優秀な方で、何らかの理由で急に来れなくなったとしても、律儀にキャンセルの連絡を寄越すこともなく丸1日待ちぼうけを食らうなんて、アメリカに住んでいると日常茶飯事。予定は未定なのです。日本のように、電車が時間通り運行されていたり、宅配便が指定時間帯に届くなんて、神業の域であり特殊なのです。時間の感覚に関してはアメリカ人だけでなく、世界の多くの国の人々が、パーティーなどに約束時間には姿を現さないと聞きます。『遅刻をするのは、時間にルーズな人』とか『人を待たせるのは、その人の時間を奪っているのと同じ』と言われて、学生のころから5分前集合を叩きこまれている日本人は、なかなか海外の時間の感覚が理解出来ず、慣れるのに時間がかかるのも無理はありません。

 

アメリカが契約社会なわけ

そんな感じの緩さで生活を送るアメリカ人ですが、ビジネスになると話は別です。会社の面接や商談があるときに、ドタキャンや遅刻は日本同様に問題視されるのは言うまでもありません。また、9時から5時勤務が条件の会社に、毎日のように遅刻してくるのも問題外です。1分でも遅刻すると周りの目が冷たい日本の企業ほど厳しくないかも知れませんが、多くの会社においては、遅刻が続くと総務より警告が出て、それでも直らなければ解雇が主流です。そう考えると、多民族国家でいろいろな価値観や文化を持つアメリカは、まず、言った言わないを避けるために、また、文章にすることで万人に内容を明確にするためにも、契約社会であるのは当然のことなのかも知れません。

 

もし恋人がこの調子であれば…

しかし、あなたの恋人がこの調子で軽い口約束ばかりで、約束をドタキャンばかりするようであれば、ちょっとお付き合いを考え直した方が賢明かも知れません。さすがに、恋人ともなると、言うまでもなく単なる友人ではない特別な存在なわけですから、ドタキャンが当然なんてことは考えられません。もしあなたの恋人がドタキャンの常習者であれば、あなたのことを軽く見ているか、大切に思っていないということ も考えられます。ここまで来ると、アメリカ人、日本人など人種はまったく関係なく、個人の性格の問題です。もちろん、恋人だけではなく、親しい友人間においても同じです。ちゃんとした信頼関係がある人であれば、約束が反故になる場合は、事前に連絡を寄越すはずです。約束で振り回されたり一喜一憂しないためにも、付き合う相手はしっかり厳選したいものですね。

 

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この記事のライター

オリビア