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外国人の恋人は語学上達の一番の近道って本当?

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時折巷で耳にする、『外国人の恋人を持つことが語学上達の近道』という意見。果たして、これは事実でしょうか?そこで、いろいろな側面から検証してみました。

 

外国人の恋人は語学の上達の手助けになるか?

外国語を学ぶにあたって、どんな人でも何らかの目的があると思います。海外旅行で現地の人と不自由なく話したい、語学を使う仕事に就きたい、映画が字幕なしで観られるようになりたい、将来は海外に移住したい、など。何の目的もなしに、ただ漠然と語学を勉強する人はいないのではないでしょうか?

 

そして、外国人の恋人をより理解したい、もっとスムーズにコミュニケーションが取られるようになりたい、というのも語学学習の立派な理由になりえます。伝えたいことがあることは大きな動機になります。語学学習にも熱が入ることでしょう。そう、愛の力は偉大なのです。また、恋人がいることで外国語を使う機会が必然的に増えることも、語学の上達に一役買うでしょう。外国人と話すことに慣れるという副産物ももれなく付いてきます。その点、外国人の恋人がいることは語学上達の近道だということは、あながち間違っていないかもしれません。

 

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出典:https://www.pexels.com/

 

恋人が外国人であっても語学が上達しないケース

しかし、ここで注意したいのは、外国人の恋人がいるからといって必ずしも語学の上達に結びつかないこともあるケースです。主な理由をいくつかあげてみました。

 

① 恋人が自分の学びたい言語のネイティブスピーカーではない

② 恋人が日本語を話したがる・日本語が流暢

③ あなたが口数が少なく物静かな性格で、日本語であっても聞き役になることが多い

 

それぞれのケースについて考えてみましょう。まず、①のケース。言うまでもなく、外国人と一言で言っても、みんながみんな英語のネイティブスピーカーではありません。たとえば、自分は英会話が上手くなりたいのに、恋人がフランス人だった場合。自分にはフランス語はダメで相手も日本語がダメとなると、共通言語は必然的に英語になるでしょう。しかし、お互いが英語のネイティブスピーカーではありません。英語を話すこと自体には慣れるでしょうが、英会話の飛躍的な上達を望めるかと言えば疑問が残ります。なぜなら、もちろん個人差はありますが、非ネイティブスピーカー同士だと難しい言い回しや単語を使わずに会話しがちだからです。また、どちらか一方の英会話の能力が低い場合、本当に伝えたいことが伝わらなかったり、理解してもらえないことも。

 

次に、②のケース。相手の日本語能力が自分の外国語の能力より遥かに優れている場合は、どうしても会話が日本語になりがちです。著者には日本語がとても流暢なアメリカ人の友人Lがいます。Lの語彙力は豊富で、それこそ『比例代表選挙』のような難しい単語も知っていました。当時の著者の英語の能力と彼の日本語の能力には歴然たる差があり、『友人の日本語>著者の英語』でした。友人が日本語を学ぶ目的で留学していたこともあり、必然的に日本語で会話するようになりました。結果、出会いから10年以上経ち、著者の英会話能力が上達した現在でも、友人とはいまだ日本語で話しています。おまけに、最初から日本語で会話していたため、英語で話すと何となく違和感があるのです。

恋人の日本語が流暢な場合、もし、相手がずっと日本に永住してくれるのなら、日常会話が日本語でもまったく問題はないでしょう。ただし、将来相手の国に住むとなると話は別です。後々苦労するのは自分ですから、相手の日本語能力に胡坐をかいてはいられません。

 

著者の知人の日本人男性K。彼は英語があまり得意ではありませんでしたが、日本語がペラペラのアメリカ人女性と結婚しました。子供にバイリンガルになって欲しいという理由で、奥さんとある決め事をしたのだそう。それは、『一週間の中で日本語を話す曜日と英語を話す曜日を決める』こと。月水金は日本語で、火木土は英語、日曜はどちらでも構わない、といった具合です。こうすることで、双方にとって平等な語学環境を作り出したわけです。ただし、英語が苦手な知人は、「英語の日は、僕は口数が少なくなるんだよ。」と笑っていましたが。

 

最後に、③のケース。語学は話してナンボです。いくら単語を知っていても、文法が完璧でも、話さないのは、話せないのと同じこと。著者の周りを見渡すと、日本語で話すときもおしゃべりな人、話好きな人の方が断然に英語が上手な人が多いのです。おしゃべりな性格に加え、人見知りせず、物怖じしないとなると最強です。普段から物静かな人や人見知りが激しい人は、おしゃべりな人と比べると、それだけ話しして慣れる機会が少なくなるわけですから、必然的に不利なのは明らかですね。いつも聞き役に徹しているという人は、少なくともリスニング能力の向上は望めるかも知れません。大人になってから性格を変えるのは至難の業。しかし、なるべく意識して人見知りを改善し、積極的に話をする方が絶対に得です。たくさん話して、間違ってたくさん恥もかかないと、語学は上達しません!これは揺るぎのない事実でしょう。

 

相手が自分の学びたい言語のネイティブスピーカーでも注意したい点

さて、恋人の話す言語が、あなたの学びたい言語と一致していたという方。願ったり叶ったりとはこのこと。ラッキーです。しかし、両手放しで喜ぶのはまだ早いと釘を刺しておくことにします。なぜなら、思わぬ落とし穴が待ち受けている可能性があるからです。その理由とは…?

 

① 二人にしか通じない言葉で満足してしまう

② 恋人は語学の教師ではない

 

まず、①のケースから。配偶者や恋人と話すときに、甘えが出ることがあります。相手はあなたがたとえつたない外国語で話しても、一生懸命聞いてくれるし、馬鹿にしたりもしません。愛があるが所以です。相手もあなたの発音やイントネーション、癖にも慣れる筈。少々変な言い方になっても、理解してくれるでしょう。でも、それはふたりだけの世界だけで可能な話。配偶者や恋人には少々ブロークンな英語で問題なくても、公の場ではそうとも限りません。著者の友人のTは旦那の英語は分かるのに、ほかの人の英語が分かりにくいとこぼしていました。旦那だと英語を話すときに緊張しないのに、旦那以外だといまだに緊張するとも。著者も公の場、特に職場ではプロフェッショナルと思われたいので、常に良い意味での緊張感を持って、しっかりと英語を話すよう心掛けています。しかし、自宅では旦那が身内ということで、やはり気が緩んでしまうのです。時折、「今の英語はちょっとひどかったな!」と自分で突っ込むことも。

 

次に、②のケースです。恋人を語学の教師と思わないこと。間違いをその都度訂正してもらうことは期待しない方が賢明です。あなたが恋人に間違いを正すようお願いしたとしましょう。いちいち間違いを指摘されるほど、会話がつまらなくなることはありません。話の腰を折られるだけでなく、話の内容に集中することも難しくなってきます。おまけに、そのような状態がずっと続くと自尊心に傷が付き、最終的には相手に腹を立てる状況にも発展しかねません(逆切れとも言います)。

 

兄弟・姉妹がいる方なら、こういう経験はありませんか?兄弟に勉強を教えてと頼んだ・頼まれたからそうしてみたけど、最終的に喧嘩や口論になってしまった。これは身内あるあるの典型例。相手の教え方のまずさや理解力のなさに我慢できなくなり、感情的になって相手を責めてしまうのは、関係が近いからこそ。その点、家庭教師や英会話教室など金銭的に利害関係が成り立っている場合はその心配はありません。いくらあなたの理解度が低かろうが、間違いを犯しまくりだろうが、相手はあなたに根気よく付き合ってくれるでしょう。なぜなら、教えることが仕事ですし、教えるのには忍耐力が必要だと理性的に理解しているからです。

 

おわりに

以上のことから、『外国人の恋人は語学上達の一番の近道?』は、YESでもあり、NOでもあることが分かりました。将来、外国人の恋人ができたら、自分が置かれている状況を最大限に生かすチャンスは誰にでもあります。生かせるかどうかはあなた次第。最後に、これだけは注意したい点がひとつ。語学が学びたい理由だけで外国人の恋人が欲しいというのは、かなり失礼な話です。もし、『日本語が勉強したいから』という理由だけで、外国人があなたに近寄ってきたとしたら、絶対に良い気はしない筈。日本人だったら誰でもいいのか?!と思いますよね?無料の英会話の先生が欲しい!なんて下心はすぐに相手に見透かされますから、注意してくださいね!

 

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この記事のライター

オリビア