婚約期間が長い!?日本とかなり違うアメリカの婚約事情 | WhyNot!?JAPAN

婚約期間が長い!?日本とかなり違うアメリカの婚約事情

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お国が違えば、婚約も結婚事情も大きく変わることがあります。アメリカでは、婚約についての考え方が日本のそれとちょっと異なるなと思うときが多々あります。アメリカ人にとって婚約はどういうものなのかをご紹介します。

 

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出典: https://www.pexels.com/

 

長すぎる春?

アメリカに暮らしていると、アメリカ人がしばしば「私の婚約者が~」と口にするのを耳にすることがあります。彼らが『婚約者』と呼ぶからにはこちらも名称を合わせないと…と気遣って、「あなたのボーイフレンド(ガールフレンド)が~」と言わないよう注意を払うのですが…それから1年経ち、2年経ち、5年経って、ふと気付くのでした。彼らの『大切な人の名称』が、いつまで経っても『婚約者』から『夫(妻)』に変わらないことを!しかし、これは決して珍しいことではありません。なぜそんなに婚約期間が長いのでしょう?!日本の由緒正しい家柄に生まれた子供が、親同士の約束で幼少時から許嫁を決められて…と言う状況ならまだ理解出来なくもないのですが、それも今では漫画やドラマの中だけの話になりつつあります。ましてや、自由恋愛が主流の今日のアメリカにおいて、許嫁も何もあったもんではありません。

 

60年代のアメリカでは

婚約期間が長いイメージのアメリカですが、60年代においては、平均の婚約期間は3ヵ月から半年だったそうです。ところが、近年では婚約期間が段々長くなってきているらしいのです。ある調査によると、婚約後半年以内で結婚するカップルはわずか4%のみ。半年から1年以内は27%。1年から1年半以内は40%。1年半から2年以内は23%。そして、2年以上が6%となっています(※1)。2012年には、昨今の長い婚約事情を皮肉った映画『The Five Years of Engagement』が制作されたぐらいですから、婚約期間が長いのはアメリカでは社会現象になりつつあるのかも知れません。日本では、プロポーズから式を挙げるまでが1年以内がというカップルが大半ではないでしょうか?婚約から結婚までに1年以上を費やすカップルの割合が7割近いアメリカでは、一体何が起こっているのでしょう?

 

理由は様々…しかし、よく分からないものも

では、どうしてそんなに婚約期間が長いのかというと、理由は様々です。『結婚式を挙げるお金がない(日本では、式の費用も考慮してプロポーズするのでは…?)』『忙し過ぎて結婚する時間がない(だから、あえて日取りを決めるのでは?)』『既に一緒に住んでいるし、特に不便もないから、わざわざ結婚する必要がなくなってきた(では、なぜ婚約を?それならそもそも結婚前提で婚約する必要がないのでは?)』。ハリウッドのセレブにもこの傾向が見られ、近年では2人で子供を沢山作ってるのになかなか結婚しなかったブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが有名ですね。結局、なぜ婚約期間が長かったのかは明らかにはされていませんが、有名人ともなると、資産関係の問題もあるのかも知れませんね。しかし、一般人でもハリウッドのセレブ・カップルのように、婚約中に子供まで出来てもなかなか結婚に至らない人たちが五万といるのです。

 

著者の元同僚Cは、私が彼女と一緒に働いていた5年間ずっと『婚約中』のひとりでした。その間に婚約者と同棲をスタートし、娘が生まれました。私が退職した今も、相変わらず『婚約中』です。かなり個人的なことですし、何でも話せる間柄というほど親しくなかったので、最後まで『さっさと結婚してしまわない理由』については尋ねられませんでした。金銭的な事情があるようにも思えました。しかし、毎日ランチを買ったり、年に1度海外旅行に出掛けたりと、突っ込みどころ満載で、一向に結婚式を挙げるために節約している様子は見られません。傍から見ると、果たして結婚する気あるのかね?という感じでした。かといって、婚約破棄する気配もなく。このようなカップルを何と呼ぶのか私にはよく分かりません。このまま結婚せずに添い遂げると、一生ステイタスは『婚約中』となるのでしょうか?まるで、婚約することまでが重要で、その後は満足してしまったかのようです(試験前に参考書を買っただけで、勉強もせずに安心しているのと同じ感じですね)。それとも、恋人より上の関係を世間にアピールしたかっただけなのか?謎は多いところです。

 

最もメジャーな『婚約期間が長い』理由

婚約から結婚までに時間が掛かる一番の理由に、結婚式の準備を全て自分たちで行うカップルが多いからということが挙げられます。日本のように、式場も衣装のレンタルも込みのプランというものがないアメリカでは、お金を払ってウェディング・プランナーを雇うか、金銭的に余裕がなければ自分たちで手配するしかないのです。それに加え、アメリカ人女性は日本人女性以上に自らの結婚式に気合を入れて臨む人が多い印象を受けます。一生に一度の晴れ舞台(アメリカでは、初婚の離婚率が40%もある事実は横に置いておいて…)に命懸けで、全身全霊で臨む!ぐらいの意気込みです。ですから、妥協は許されないのでしょう。少女のころから夢に描いてきた完璧な結婚式を挙げるために、じっくりと時間を掛けて準備したいのでしょうね。

もうひとつのメジャーな理由は、婚約期間を長く楽しみたいと思う女性が多いことが挙げられます。ボーイフレンドにプロポーズされて、薬指に輝くダイヤモンドの婚約指輪を友人や同僚に見せ(びらかし?)て、「婚約したのよ~!」「おめでとう!素敵な指輪ね!」なーんてやり取りが展開する心ウキウキ沸き踊る婚約期間を、わずか半年以内で終わらせるなんてつまらないといったところでしょうか。しかし、5年も婚約していると、周りもその人が婚約している事実さえ忘れてしまいそうな気がするのですが…。

 

アメリカ人と日本人のカップルの場合は?

アメリカ人の婚約相手が日本人をはじめとする外国人ともなると、さすがのアメリカ人も婚約期間が1年以上、または、予定は未定などと悠長なことは言っていられません。なぜなら外国に暮らす外国人には、避けられないビザの問題があるからです。ビザの種類にもよりますが、国外に出られない(日本の両親に恋人を紹介できない)、ビザの有効期限が切れそうだ、永住権に切り替えたほうが転職出来る…などの理由から、プロポーズから半年以内に結婚するカップルが大多数です。よくあるのが、先に日本で言うところの入籍をしてから、永住権の手続きを開始、永住権取得後に結婚式(この場合、非公式)と披露宴を行う、というパターン。外国人は滞在資格がかかっているので、永住権申請のための複雑な各種書類を揃え、申請後にメディカル・チェックや指紋採取に出向き、面接を受け…と、やたら忙しいのです。晴れて永住権取得となるまで、婚約中のウキウキした気分よりも、戦々恐々としたストレスフルな日々が続く人もいます。外国人と初婚のアメリカ人は、ビザや永住権とはまったく縁のない人生を送って来た人がほとんどですから、その点の危機感や焦燥感は外国人の婚約者のそれとはかなりの温度差があるのは否めません。アメリカ人の彼にプロポーズをされたのに、いつまで経っても結婚式の日取りを決めないようであれば、きっちり状況を説明してサクサク準備を進めるのが賢明です。

 

やはり、長過ぎる春はお勧め出来ない

長過ぎる春は、やはりあるみたいです。おめでたいことはなるべく早く進めてるのが賢明という考え方は、日本だけでなくどこの国にも該当するようです。アメリカでも、婚約期間が長ければ長いほど、結局結婚せずに破局することが多い事実が指摘されています(※2)

 

著者の友人のアメリカ人女性のLは、アメリカ人男性のSとは高校生の頃からの付き合いで、交際期間は7年近くに及んでいました。ようやく婚約してLの実家でDJまで呼ぶようなド派手な婚約パーティーまでやったのに、その後2年半経ってやっと、結婚式の招待状が届きました。式の3週間前にふと思い立ってメールすると、なんと式が中止なったと告げられました。交際から婚約期間を合わせると10年近く一緒にいたカップルだったので、驚きを隠せませんでした。しかし、やはり長過ぎる春だったのでしょう。その後、Lは1年以内に別の男性と知り合い、半年以内に結婚し、現在は子供に恵まれ幸せに暮らしているようです。

 

アメリカで知り合った台湾人留学生のJも、婚約期間が長過ぎて破局したひとりです。Jは台湾の海軍に属するエリートで、同僚が一目置くほどの頭脳の持ち主でした。当時国費留学でアメリカの4年生大学で学んでいたJには、高校時代から付き合っていの婚約者を台湾に残していました。職業柄、自由に会うことも難しく、潜水艦で潜っている間は連絡さえ取れません。そんなJが、2回目の留学をすることになったのです。今度の留学期間は2年。これ以上自分の都合で彼女を待たせるのは忍びないと思ったJは、結婚して彼女に一緒にアメリカに来るよう言ったのですが、断られてしまいました。理由は、『待つのに疲れ切ってしまった。これ以上、あなたの都合に振り回されたくない』から。結婚するなら絶対彼女と信じて疑わなかったJの落ち込み様は、目も当てられないほどでした。破局後、彼女は1年以内に別の男性と結婚。Jも失恋から立ち直った後に知り合った女性と半年以内に結婚しました。やはり、婚約期間が長過ぎた故の破局としか言いようがありません。

 

最期に

アメリカで長い婚約期間の上に破局したり、ノリで婚約してしまうケースがあるのは、もしかして日本のように結納がないからではないかと思うのですが、いかがでしょう?結納後に、婚約破棄となると、3倍返しという恐ろしいペナルティーが待っているのは周知の通り。やはり、ノリだけでは簡単に婚約とはならない抑止力のようなものはあると思います。とは言え、日本でも結納をしないカップルが増えて来たという話なので、結納だけが結婚を確実にする理由にならないかも知れません。しかし、以前お話ししたように、日本人は『約束』には義理堅く、確実性も高いという国民性であると思うのです。それを考慮すると、もちろん全部とは言えませんが、アメリカの婚約は日本のそれとはちょっと重みが違うのかも知れませんね。

 

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参考文献:

※1 The Road to Wedding Bliss

URL: http://blog.weddingpaperdivas.com/the-road-to-wedding-bliss-infographic/

※2   Getting Engaged But Not Married

URL: http://singularcity.com/getting-engaged-but-not-married/

 

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この記事のライター

オリビア